2009年09月03日(木)

恋愛依存症 〜恋愛のサイクル〜 [様々な依存症]

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マネージャーの石山です。
あっという間に9月に入りました。
今年は雨ふりが多くて夏!!という感じがあまりしなかったような気がします。
これからは緑の木々も日増しに赤や黄色に変化していくんでしょうね。

さて、ウォンさんのコンサートも無事終わり、しばらくお休みしていた
トピックを再開しますね。
かなり前になってしまうので、過去の記事を振り返ってみて頂けるとありがたいのですが
前回は「恋愛依存症〜共依存と回避依存」というトピックでお話させて頂きました。
今回はその続きで「共依存」タイプの人と「回避依存」タイプの人の「恋愛サイクル」
について見てみようと思います。
参考図書は、今回も伊東明先生の「恋愛依存症」です

以前にもお伝えしましたが、「共依存」と「回避依存」の人はお互いに鍵と鍵穴のように、
または魔法のごとくお互いに引き寄せられると言われています。
共依存タイプの人同士の恋愛や、回避依存タイプの人同士の恋愛ももちろんありますが
圧倒的に多いのがやはり「共依存+回避依存」の組み合わせのようです。

さて、この圧倒的に多い組み合わせでもある「共依存+回避依存」には
恋愛のサイクルがあるようです。

参考著書ではそのサイクルのことを「共依存的恋愛サイクル」と呼ばれ
共依存タイプの人の傾向についてより詳しく書かれていますが、相手が回避依存である
場合が最も多いので、その恋愛サイクルについてご紹介したいと思います。

では、早速この恋愛サイクルにある9つのステップを見ていきましょう。


*ステップ1 共依存症者が回避依存症者に惹きつけられる
 共依存症者のみならず、回避依存症者も一瞬にしてものすごい力で惹きつけられる。
もしその場に恋人候補者が互いにあと99人いたとしても、間違いなくお互いを
見つけ出し合うだろうと言われている。


*ステップ2 「熱に浮かされた」状態になる
 一気に気分が高揚し、熱狂的な状態になる。
相手は理想化され、自ら作り出した幻想というフィルターを通してしか見られない状態で
自分の幻想にぴったり当てはまった完璧な人間として見てしまう。
また現実が見えなくなっているだけではなく、回避依存症者もまたその役を
天才的に巧みにこなすと言われている。


*ステップ3. 「救われた」と感じる   
 孤独、焦燥、虚無、自己嫌悪、自己否定、愛されることへの渇望など
こうしたすべての心の痛みから解放されたと感じる。
共依存症者の場合は、普段の心の痛みが人よりも強い分、その喜びは想像も
つかないほど大きいという。


*ステップ4 「より多くを要求するが、満たされない部分も出てくる」 
 相手は私のすべてを満たしてくれるはずだという信念が根底にあるので
相手に求めるものも必然的に大きくなっていく。
また、回避依存症者の「演技」もほころびが見え始める。さらには回避依存症者は
相手が大きな要求とともに迫ってくることを最も恐れているので、次第に逃げの姿勢を
示し始める。
 この段階では共依存症者は、要求に応えてもらえなくてもその事実を否定したり
合理化して自分を納得させることで、まだ幻想の中で生きることができると言う。


*ステップ5 「自分をごまかすことが難しくなってくる」
  相手にはネガティブな面(性格的、暴力的、浮気性など)があること、自分のすべては
満たしてもらえないこと、自分を遠ざけようとしていることなど
これらの「証拠」を突き付けられるに従って、「見たくないものが見えてくる」ようになり
否定や合理化といった防衛機制が効かなくなり、その状況
や相手に対して抵抗を試みる。
しかし、共依存症者によるこの抵抗がうまくいくことはほとんどなく、それどころか
ますます回避依存症者の術中にハマっていくと言われており、二人の関係は
どんどん「有毒なもの」になるという。


*ステップ6 「引きこもり」 
 共依存症者はとうとう「負け」を認めざるを得なくなる。相手にとって自分はその中心にいる存在ではなくなってしまったと感じ、
あらゆる苦しみが一気に襲ってくる。
この時に適切なケアやサポートがされないと、深刻な鬱状
態に陥ったり、
自傷行為に及んだり他の依存症に陥ると言われている。


*ステップ7 「恋人を取り戻す(改心させる)ため、妄想的な考えにとらわれる」 
 ステップ6まできても、「あきらめる」「自分のためにもうきっぱりと関係を断つ」と
いうことが認められない場合、ありのままの現実を受け入れるのがあまりにも苦しい
ことから、妄想が始まる。
(自殺未遂したら相手が改心してくれる、全財産を捧げれば戻ってくるだろう など)
このステップまで来ると、現実の相手も現実の自分も全く見えなくなり、内的な世界のみで思考が堂々めぐりするという。

*ステップ8 「妄想が実行に移される」
 ステップ7で形成された妄想が実行に移される。
ここでは視野狭窄の状態になっているのも特徴で、なにか極端なことをすれば恋人を取り戻す
(改心させる)ことができるという思考に取りつかれてしまうこともあるという。

*ステップ9「復縁したパートナーか新しいパートナーと
                    ステップ1からまたサイクルを始める」
 
何らかの理由によって相手が戻ってきたり改心すると、一時的にまた「ハネムーン期」が
戻ってきて、全てがバラ色になりすべての問題は解決し、明るい未来のみが見えてくる。
もしくは新たな出会いがあり、「今度こそは失敗しないはず」と選び
「前の相手とは違う理由」をいくらでも挙げることができる。
しかし、気づいてみるとまた同じサイクルを繰り返し、そしてこのサイクルから
いつまでも抜け出せないという。



以上が共依存症者と回避依存症者の恋愛サイクルだと言われています。
でも、これはあくまでもひとつのモデルで、どのステップを経るかについては
個人差や置かれた状況による差はあるそうです。

 特に、ステップ7と8を経る人と経ないでそのままステップ9へ進む人には
次のようなタイプがあるそうです。


ステップ7・8を経るタイプは「しがみつき」タイプと言われ、
特定の人にベッタリとはまる傾向が強いと言います。
ひどいことをされ続けながらも、何年間にもわたってその相手との付き合いが
やめられなかったり、執着して心理的に離れられないなどの傾向があり、
ステップ8のように自分から何かを積極的にしかける傾向も強いそうです。


一方でステップ7・8を経ないでそのままステップ9に進む人は、
「あきらめる」タイプと言われ、「またやってしまった」ことに気づき、
自分の中に引きこもってしまう傾向があるようです。
相手が離れていくのに任せる場合や、相手に利用され続ける場合もあるそうです。
このタイプは前者とは異なり、特定の誰かにはまるというよりは、回避依存的傾向にある人と
次々に関係を結んでいくことが多いようです。


どちらにしても、共依存症者・回避依存症者にとって、このサイクルから脱出するのは
とても難しいのです。
それは人の心の中にある「無意識」の領域に書き込まれたプログラムなので、
自分がそうであると気づくことも、どうしてそうなったかを知ることも、
そのサイクルから抜け出すことも難しいのだと、伊東先生はおっしゃっています。


私もこの記事を書いていて過去を振り返ると、冷や汗タラタラです(><;)
それは過去の自分の恋愛パターンがこれに見事に当てはまっていたからです。
私はここでいう「しがみつき」タイプだったと思います。
特定の人とのこの恋愛パターンから抜け出すのに、なんと9年もかかりました。
どんなに傷ついても、利用されているのかも?と思っても、どうしても離れることの
寂しさや虚しさの方が耐え難い感じがして、このサイクルから抜け出すことができませんでした。
特定の人とこのサイクルを何度繰り返したことか・・・(汗汗)
今はそのサイクルから抜け出して、1年半以上が経ちました。

育ってきた環境、親との関係性、自尊心の欠如など様々な問題を抱えていて
それが今までの恋愛パターンに大きく影響していたと思います。
今ももちろんその問題はなくなってはいませんが、自分の問題に向き合い癒しを
続けてきたこと、自己投資して学びを続けてきたことで、自分を大切にすることの
意味や大切さに少しづつ気づき、このサイクルから抜け出す選択もできたのだと思います。

今振り返れば9年間はとても長かったけれど、今ではその9年間は無駄ではなかったと
思えるし、もう戻りたくないとも思えるようになりました。

9年間もよくしがみついたわ、私・・・(苦笑)

Posted by fccn at 16時50分   Comment ( 4 )

コメント

今さらですが…私もしかして共依存タイプかなと思います。

しがみつきたい…けど性格上プライドが高い(予想するに)から何とか抑えてるかもです。

次の人はまだ見つからないけど…出会ったらそうなる可能性はありそうです。

相手の人はつたない分析の結果…種蒔き期間(勝手に名前つけました)で自分を受け入れそうな異性に好意アピールをする。

意識してお互いに好きかも?となったら少しずつ自分にとって都合良いように行動パターンを変えて行く。
この頃には完全に共依存タイプはいいように振り回される…。

k 2012年03月29日 00時20分 [削除]

辛すぎてネットサーフィンの最中にこちらに目が止まりました。記事の全てにのパターンにはまりすぎていて、典型だったのかと驚きました。
肉体関係や金銭的な援助が絡むため、すっぱりとは難しいですが、頑張って立ち直りたいと思います。ありがとうございます。

りこ 2014年05月08日 02時29分 [削除]

何度も同じことを繰り返していました。

まさにこの状態です。

最初は相手が夢中になり、すぐに自分が夢中になり。

気付けば自分の手の届かないところにいてそれを追いかける。

典型的でした。

無理なく頑張って改善したいと思います。

nori 2015年02月13日 13時05分 [削除]

noriさんへ
こんにちは。スタッフの佐倉です。
コメント拝読させていただきました。
恋愛サイクルの9ステップを読まれて、
まさにその状態だと思われたのですね。
「最初は相手が夢中になり、すぐに自分が夢中になる」
私も若い頃、そのパターンで幾度となく
自尊心を失ってきました。
恋愛心理の専門家として、
そして同じ道を通ってきた仲間として
noriさんのことを
遠くから応援させていただきますね。
コメントありがとうございました。

佐倉雅 2015年03月03日 08時07分 [削除]

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